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平成22年度雪氷研究大会市民向け公開シンポジウム

積雪寒冷地の住まいにひそむ生活環境上の危険を考える

積雪寒冷地である東北地方や北陸地方日本海側の地域では,浴室での不慮の事故や脳血管疾患による死亡率が全国的に高いことが,厚生労働省による死因データに示されています。とくに,秋田県,岩手県,山形県,新潟県ではこれらの死亡率が上位を占めますが,北海道では全国平均程度にとどまっていることが特徴的です。死亡率に地域性が見られる理由の一つとして,住宅内の“寒さ”が挙げられます。最近,ヒートショックということばが良く使われるようになりましたが,住宅内に存在する極端な温度差が在室者の健康に及ぼす影響は,無視できないほど危険な要因であるとの認識が高まってきています。

そこで,本シンポジウムでは,住まいにひそむ生活環境上の危険の一つである“寒さ”を取り上げ,家庭内事故の実態や問題点,積雪寒冷地における住宅の暖房環境の課題について,現在明らかになっていることを提示した上で,今後の方策について情報交換を行うこととします。今回は、この分野でのわが国における代表的な研究者である栃原裕先生をお招きしてお話しを伺うことになりました。関係各位の皆様には奮ってご参加いただきますよう、ご案内いたします。

1.  日時:9月26日(日)午後13時30分~16時

2.  場所:東京エレクトロン宮城 会議室(宮城県民会館:雪氷研究大会会場)

3. 主催:日本雪工学会建物の環境研究委員会
後援:(社)日本技術士会東北支部衛生工学・環境・上下水道部会、住まいと環境東北フォーラム、(社)日本建築学会東北支部環境工学部会、(社)空気調和・衛生工学会東北支部

4. 内容:
i) 主旨説明:石川善美(東北工業大学)
ii) 講演1「こわい!家庭内事故の実態と問題点」
   講師:栃原 裕(九州大学)
iii) 講演2「さむい!住まいにおける目に見えないバリアーを考える」
   講師:長谷川兼一(秋田県立大学)
iv) ディスカッション
   石川、栃原、長谷川、(設計事務所:予定)
v) まとめ:吉野 博(東北大学)

5. 参加費:無料

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