Archive for 5月, 2010

平成22年度雪氷研究大会市民向け公開シンポジウム

水曜日, 5月 26th, 2010

積雪寒冷地の住まいにひそむ生活環境上の危険を考える

積雪寒冷地である東北地方や北陸地方日本海側の地域では,浴室での不慮の事故や脳血管疾患による死亡率が全国的に高いことが,厚生労働省による死因データに示されています。とくに,秋田県,岩手県,山形県,新潟県ではこれらの死亡率が上位を占めますが,北海道では全国平均程度にとどまっていることが特徴的です。死亡率に地域性が見られる理由の一つとして,住宅内の“寒さ”が挙げられます。最近,ヒートショックということばが良く使われるようになりましたが,住宅内に存在する極端な温度差が在室者の健康に及ぼす影響は,無視できないほど危険な要因であるとの認識が高まってきています。

そこで,本シンポジウムでは,住まいにひそむ生活環境上の危険の一つである“寒さ”を取り上げ,家庭内事故の実態や問題点,積雪寒冷地における住宅の暖房環境の課題について,現在明らかになっていることを提示した上で,今後の方策について情報交換を行うこととします。今回は、この分野でのわが国における代表的な研究者である栃原裕先生をお招きしてお話しを伺うことになりました。関係各位の皆様には奮ってご参加いただきますよう、ご案内いたします。

1.  日時:9月26日(日)午後13時30分~16時

2.  場所:東京エレクトロン宮城 会議室(宮城県民会館:雪氷研究大会会場)

3. 主催:日本雪工学会建物の環境研究委員会
後援:(社)日本技術士会東北支部衛生工学・環境・上下水道部会、住まいと環境東北フォーラム、(社)日本建築学会東北支部環境工学部会、(社)空気調和・衛生工学会東北支部

4. 内容:
i) 主旨説明:石川善美(東北工業大学)
ii) 講演1「こわい!家庭内事故の実態と問題点」
   講師:栃原 裕(九州大学)
iii) 講演2「さむい!住まいにおける目に見えないバリアーを考える」
   講師:長谷川兼一(秋田県立大学)
iv) ディスカッション
   石川、栃原、長谷川、(設計事務所:予定)
v) まとめ:吉野 博(東北大学)

5. 参加費:無料


第13期理事候補者推薦のお願い

木曜日, 5月 20th, 2010

日本雪工学会 会長 植松 康

 本学会では、今般役員の改選期に当り理事の改選を行うことになりました。学会誌第16巻第1号(2000年1月号)に掲載しました「日本雪工学会理事候補者の選出に関する細則」に従って総会に諮る理事候補者の選出を行いますので、会員各位には本学会の事業に貢献される有為な理事候補者を推薦下さるようお願い致します。
 本学会は、1984年「日本雪工学研究会」として発足以来、1986年「日本雪工学会」設立、1991年日本学術会議への学術研究団体としての登録認定により、雪工学の研究、技術の推進・開発に努め、豪雪地帯の安全、快適な環境づくりに貢献すべく運営致して来ました。しかし、課題が山積している現況から、本学会は事業の一層の活性化を図り、社会の期待と信頼に応える必要があります。そのためには、本学会の組織の充実・拡大、研究活動の進展に格段の努力が必要であり、理事の責任は重大です。今般、会員各位の参加による理事候補の推薦(5名枠)により学会運営の一層の活性化と発展を図りたいと考えます。現理事会推薦枠の候補者25名と過去3期の役員・理事名簿については日本雪工学会誌4月号をご覧下さい。

<理事候補者の推薦方法>

  1. 理事候補者になれるのは、本学会の個人会員、団体会員または賛助会員である法人または団体に所属する者、および、賛助会員である個人に限ります。
  2. 理事定数(30名以内)のうち、約2/3は雪工学に関する研究者または技術者とし、残りの1/3は団体会員または賛助会員である行政または民間企業等から選ぶものとします。
  3. 候補者は自薦・他薦、また、再任・新任、いずれでもかまいません。
  4. 理事定数のうち、25名を現理事会推薦枠(大会担当理事は別枠)とし、地域性、専門分野,産官学のバランスを考慮して次頁の表のように決定しました。残り5名(以内)が一般会員推薦枠となります。
  5. 一般会員からの理事候補者の推薦は、学会誌4月号に綴じ込まれた葉書を用いて行って下さい。一会員(個人、団体、賛助、学生)の推薦できる候補者は、5名以内です。枠内に候補者の氏名、所属、専門分野を記入して下さい。
  6. 推薦書(葉書)には、推薦会員の氏名を明記の上、捺印して下さい。これらのないものは無効となりますので注意して下さい。
  7. 推薦の締め切りは、2010年6月4日(金)(必着)とします。これ以降に届いたものは無効です。
  8. 一般会員からの推薦結果に基づき、理事会は下記事項について慎重審議の上、2010年度(平成22年度)総会議案の理事候補者(30名以内)を選定し、総会に諮ります。
    1) 理事は学会の会務、地区活動、各種事業等を熱意と責任をもって担当できること。
    2) 豪雪地帯各地の学会活動を活発に展開するため、理事は各地の実情に対応して配置され、地域、職場に偏在しないことが望ましい。
    3) 社会的地位、信頼度、学術研究活動の経歴等を考慮する。


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